社領エミ(しゃりょう・えみ)
といいます!1990年兵庫生まれ、京都市在住のアホなライターです。
2017年に独立して、現在はWEB記事を中心にインタビュー記事を書いています。
どんな記事を書いているのか
「取っつきにくいことをわかりやすく噛み砕く」、「みんなが気になることに迫る」のいずれかをコンセプトとしたインタビュー記事が得意です。
いくつかピックアップしてご紹介します!
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2020年5月10日に、政治が好きな親戚と電話した際の備忘録です。
私:政治についてとても無知な人間
親戚:尊敬している年上の人間
私:Twitterなどでは、検察庁法改正案についてすごい数の反対意見がでてる。賛成意見が見当たらなくて逆に怖い。どう思う?
親戚:おれも読んでみた。多分この記事見たらわかりやすいけど……。
note.com
親戚:Twitterでは、事実と憶測がめちゃめちゃになってると思う。
私:事実と憶測。
親戚:まずこれは、検察庁法だけを変えようとしてるわけじゃなく、ずっと前から国家公務員法で「人手が足りなくなってきたから定年を伸ばそう」って言われてたことの延長の話。
目的は「定年を伸ばす」こと。だから、「じゃあ手段はどうするか」で議論が起こるはずなのに、今そもそも「定年延長」自体が問題になってる。定年延長の目的自体がぼやかされてる。
私:一部では、タイミング的にも「黒川さんのための延長」とか言われてますけども。
親戚:いやいやいや。まず、この改正案は黒川さんのためですらない。黒川さんは検事総長になれるかすらもわからんし、そもそも法律が施行される頃にはあの人は定年を超えてる。完全に嘘で、広めるべきではない。
私:そうなんや!恋愛ゲームの相関図みたいなのは……
親戚:あれは完全に間違えてる。それっぽい憶測がいろいろ積み上がって、そこを面白おかしくつなげただけの話。理屈は通ってるけど。
私:最近ネットでは「桜を見る会」とかで、安倍内閣がいろいろなことで怪しまれて叩かれやすい感じがしている。「内閣のサイトにこんなのが!」とかもバズってたけど。
首相官邸がこんな嘘をHPに掲載してることが異常だわ。
— 刈り上げちゃん (@arakawayaouen) 2020年5月9日
気が狂ってるよ。#検察庁法改正案に抗議します pic.twitter.com/FalcY3YHJj
親戚:まず、こういうのの考え方としては、「じゃあ国会は?裁判所はどう書いてる?」を調べなあかん。そもそもこれ、図としては間違ってないよ。
私:ここは内閣に対して「世論」ってあるべきところなんじゃないの?
親戚:いや、内閣のサイトやし、実際に内閣は国民に対して行政サービスを与えてるやん。道路とかインフラとか。
私:サービス……!?
親戚:そういう用語があるねん。
あと、「桜を見る会」についてはあんまり知らんから鵜呑みにしないで欲しいんやけど、俺は「あそこまで取り沙汰することか?」と思う。予算審議における限られた時間の中で一番話すべきことはほかにあるはずやのに。俺には野党が与党を引き摺り下ろすための議論に見える。
私:文書破棄とかあったやん。
親戚:文書の破棄はやり方がまずかったと思う。でも今、限られた時間の中で掘り返すべきことなのか。そもそも、もし文書の破棄に違法性があったのであれば、検察が動いて総理を捜査して、ちゃんと証拠が揃ったなら起訴できてたはずやけど。
私:そうか……。いまって、内閣とか検察とかまとめて疑われてる感じになってると思うねんけど。
親戚:すべてに疑いを持つのはあんまりよくない。自分と全く違った世界に見えるけど、人間が働いてるし、すべては法で判断されてる。
お前もそうやし、感情的に動いてる人が多すぎると思う。事実と憶測を切り分けてちゃんと調べた方がいい。
私:ほんまにアホなんですが、どう調べればいいかが難しいんです。今回の改正法案も、いろんなニュースを見たけど全部で否定されてる感じがして。
親戚:ニュースは誰かの憶測やから信じるな。
私:そうなの!?
親戚:何かを調べるなら絶対に原文を読め、原文を。読んだ?
私:ちょっと読んだけど、難しすぎて結局改正案をまとめてるページを見た……。こういうのって、どういう順番で調べればいいの?
親戚:俺の場合、まずTwitterとかでどうディスカッションがされているかを調べて論点を探る。何を調べるべきかを明確にして、そこから自分で調べる。
私:Twitterとかも使うんや。
親戚:とっかかりを得るためにTwitterを使うってだけで、信用するって話じゃない。俺は、ニュースも解説も、全部人が言ってることは信用できないと思ってる。何が事実か憶測かわからないから。
私:マジか。
親戚:で、ある程度論点を得たら、いろんなサイトを見て「なぜその法改正に至ったか」の経緯を探る。
そのあと、「これまで見たものが本当に正しいか」を調べるために、絶対に原文を読む。原文は絶対に事実だから。そこで、本当に国がやろうとしてることが何かをおさえる。法律が改正されるときは、ほぼほぼ国から新旧対照表が広報されるはずだから、お前も絶対に読め。
私:はい。
親戚:で、原文だけではわからないことも多いと思うから、そのあとたくさん解説を読む。論点・経緯・事実を確認してから解説を読むってこと。
もちろんひとつの解説だけでは偏ってしまうので、なるべくいろんな視点からの意見を読む。そうしたら、「これは右っぽい意見」「これは中立」とかがわかってくる。
私:「原文だけが事実」、そうか……。私、事実と憶測がごっちゃになってた。
親戚:それが自分の中で済むならいいけど、なにかを発信するなら最低限の勉強は義務やから。リツイートとかいいねするだけでも責任はあると思うよ。
私:すみません、ありがとうございます。
あと最後に、聞きたいことがあるんやけど、政治家の喋り言葉とか政治の文章って、なんであんなに難しいんかな。カンペ見てるとかも言われてるけども。
親戚:議会とかで喋ることに関しては基本的にカンペがあるもんやで。担当課の職員が文章を作って、その文章に基づいて偉い人が答弁する。それは国会でも、地方議会でもそう。
私:そうなの!?
親戚:そりゃそうよ。国会って、言うなれば権力としては一番上の場所。国民の一番上の組織なのに、そこで話すことに抜け漏れがあったら普通にダメやん。しかも議論されたことは文書に残るから、なおさらきちんとしてないとダメでしょ。質問も事前に通告されてるはず。
私:野党の追及とかもそう?
親戚:あれはどうなんやろう、そもそも担当課はあるんかな。基本的に質問は通告する慣習やけどね。
私:いつも「もっとカジュアルに政治の話ができたら!」って思ってたけど、無知さが身に染みました。やっぱり政治の話ってしにくいな。
親戚:特に日本は国民性がそうさせるのかも。敵を作りたくないやん。政治と宗教が若干結びついてるところもあるし、ディスカッションとか難しいよね。
私:なるほど……。
親戚:ただ、ここまで言ったけど、あくまで全部これは俺の意見やからね。俺を信じるなよ。俺は誰も信じてない。自分で考えろ。
私:はい。
本記事は、2018年11月14日に「睡眠課題・不眠の原因や改善方法を知る情報サイト フミナーズ」にて公開された内容を複写し、再公開したものです。
「研究費が不足している」
研究に縁のない方でも近年よく聞くようになったフレーズです。
なんでも、研究費が不足しているおかげで大学院に進学する学生や研究者への支援が不十分だとか、日本の研究は進歩しないとか、色々な問題があるらしいのですが……。
そもそも、研究費ってどのくらい必要なのでしょうか?
もっぱら文系で育ってきた私にとって、研究の現場ではどのくらいお金が足りなくて困っているのか、まったく想像がつきません。
というかそもそも、研究ってどういうことをするの……? そんなにお金かかるの? 研究費って、具体的に何に使うの? 結局、いくらあったら足りるの……!?
疑問は尽きません。でも、現場の研究者は色々な悩みを抱えている様子です。気になっちゃう~ということで、本格的な研究施設に聞きに行ってみることにしました!
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こんにちは!ライターの社領です。
みなさん。
先日、こちらの超インパクト大な新聞広告が話題になったことをご存知でしょうか?
今朝の日刊スポーツにご注目を!(審査の通らなかった地域もあるようですが、素晴らしいデザインだと思う) pic.twitter.com/4dujbblRxU
— 俵万智 (@tawara_machi) 2019年6月25日
すんごい広告……!
お、お◯んこ!? お◯んこって、あの「お◯んこ」!?
衝撃的すぎるでしょ! 一体、何の広告なの〜!?
じつはこの広告、書籍の広告なんです。
その名も『全国マン・チン分布考』。
みなさんご存知『探偵!ナイトスクープ』を放映当初から手がけるテレビプロデューサー・松本修さんが苦節24年にわたる研究の末に出版した本でして、なんと中身は超・本格的な研究本!
阿川佐和子さんや、歌人の俵万智さんが推薦文を書かれているように、各界の有名人も推薦するほどの本なんだとか……。
何それ!? いやいや、「お◯んこ」がトップに来るって、どんな研究の本なのよ!?
というか、新聞一面を買い取って「お◯んこ」って、一体どういうつもりなの……!? 許されちゃうの〜!?
疑問は尽きません。というわけで、著者の松本修先生に直接聞きに行ってしまうことに!
松本修(まつもと おさむ)
TVプロデューサー。1949年、滋賀県生まれ。京都大学法学部卒業後、朝日放送入社。『ラブアタック!』(75年)、『探偵!ナイトスクープ』(88年)など数々のヒットテレビ番組を企画・演出・制作。大阪芸術大学教授、関西大学・甲南大学・京都精華大学講師を歴任。著書に『全国アホ・バカ分布考』『どんくさいおかんがキレるみたいな。』(以上新潮文庫)、『探偵!ナイトスクープ アホの遺伝子』(ポプラ文庫)ほか
今日はこちらの松本先生に、この前代未聞の新聞広告の真意についてお聞きしたいと思います!
※提供 /「全国マン・チン分布考」松本修
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